小学校の頃の思い出で、忘れられないことがあります。
弟が三年生、私が5年生くらいだったのではないかと思うのですが、
弟の声がかすれはじめたことがありました。
耳鼻咽喉科を受診したところ、声帯にポリープが出来ている、
ということで、手術をすることになりました。
そのとき、母から言われたこと。
「あんたが変な裏声ばっかり出すからや。
そやから弟が真似して、それでポリープになったんや。」
・・・私に対する心配は?・・・
私が好きこのんで、裏声を出しているとでも?
私の方がずっと裏声の頻度が高い。
だったら私にもポリープができる可能性があるのでは?
その心配は?
私は、裏声でしか話せなかったから、裏声を出していたのです。
普通の声が出せたなら、どれほど喜んで出したでしょうか(;;)
弟は、私と違い、天真爛漫で陽気で、友達の多い子でした。
滅多に裏声なんか出してなかったし、出した時は単純に遊びとして、
おもしろがって出していただけだった。
そんな弟の声がかすれたら、病院に連れて行き、治療を受ける。
私が声を出すことができないのは、放置。
裏声でしか話せないのは、叱咤の対象。
助けて欲しいのに!
私は、助けてほしかった。
毎日毎日、不安と恐怖で動けない。声も出ない。話せない。
毎日毎日、いじめられるために学校へ行く。
誰も、助けてくれなかった。
学校を休もうとしても、力づくで家から引っ張りだされた。
不登校も認めてもらえなかった(;;)
児童相談所とか、スクールカウンセラーとか、心療内科とか、
そういう所に連れて行ってもらいたかった・・・
変だと気づいて欲しかった。
助けが必要なのでは?と思って欲しかった。
苦しい毎日からの救いのヒントを求めて、
私は小学生のうちから心理学に興味を持ち始めます。
精神科医だった父(でも我が子には手を差し伸べてくれなかったですが^^)の蔵書を、
読めるものは片っ端から読みました。
父のところに送られてくる精神医学会の学会誌なども読みました。
中学生に上がって、劇的な変化が訪れます。
それは・・・(つづく)
ラベル:対人恐怖症の記録