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2007年10月16日

まぼろしの小さい犬【魂に響く絵本・児童文学】

つい10日ほど前、父が急逝いたしました。

父が私にくれたものはたくさんありますが、
その中の一つに、「犬という友」があります。


小学校4年生の時。
父が私に、生涯最初の私の犬を連れて帰ってくれました。

対人恐怖が強く、場面緘黙症に苦しみ、友達のいなかった私に、
父が「犬」という得難い友を与えてくれました。



結婚後、生涯二匹目の愛犬も、父が贈ってくれました。

慣れない土地で初めての育児に孤独に取り組んでいた私の、
どれほどの助けに彼がなってくれたことでしょう。


言葉を超え、ただ寄り添ってくれる存在。
理屈を超え、ただ愛情と信頼をひたむきに示してくれる存在。


ありがとう、パパ。

彼らは私にとって、最高の友であり、最高のカウンセラーでした。


そんな父に、感謝と追悼を。

孤独な少年と、犬の、魂のふれあいの物語をご紹介。
絵本ではありません。薄めですが、単行本の児童書です。



魂に効く絵本  〜絵本は恋に似ている〜
http://www.mag2.com/m/0000144564.htm

2007.10.16 第20号
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
『まぼろしの小さい犬』
フィリパ・ピアス 作 
岩波書店
(対象年齢:小学校中学年以上)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

  〜 あらすじ 〜

  優しい両親とたくさんの兄弟たちの中で、
  ベンはなんとなく孤立している。

  「自分の犬さえ飼えたら」。

  漠然とした孤独の中で、ベンは自分の犬が欲しくてたまらない。

  自分の後をついてきてくれる犬、一緒に冒険や探険ができる犬、

  なでてやれる犬、面倒を見てやれる自分の犬。

  おじいさんの田舎の家にいるティリーみたいな。



  しかし、いくら切望してみても、
  大都会の真ん中でアパート暮らしをしている今の環境では
  犬は飼えはしない。

  味気ない現実に失望し、
  ベンは空想の世界に安らぎと慰めを見いだす。

  目をつぶると、
  そこには一匹の勇敢なチワワが姿を現すようになったのだ。
  これ以上ないほど賢く、勇敢で、忠実な犬。

  ベンの、理想の愛犬。

  「チキチト」という名の、チワワ。

  空想の中で、ベンとチキチトは常に行動を共にする。

  もうチキチトが居てくれるから、ベンは孤独じゃない。

  もう本当の犬を飼わなくてもいい。

  チキチトさえ、居てくれれば。



  四六時中目をつぶってチキチトと過ごすようになっていたベンは、
  ある日とうとう交通事故に遭う。

  危うく命を落としそうになって
  ベンはやっと現実の世界に引き戻され、
  そしてその事故がきっかけとなりベンの家族は郊外に引っ越す。

  とうとう犬を飼える環境となったのだ!

  待ち望んだ、生きた本物の子犬をもらえる日。

  チキチトとの現実の世界での再会を夢見るベンの前に現れたのは、

  ブルブルふるえる、
  チキチトとは似ても似つかぬ平凡で臆病な犬だった。



  「これはチキチトじゃない!」

  チキチトじゃない犬なんていらない、
 
  勇敢でも立派でもない犬はいらない・・・



          ・
          ・
          ・

  
     

    −−−−−−−−−−−−−−−−





  「犬さえ飼えれば」。

  黙って横に居てくれる存在に恋いこがれる切なさ。


  ただ無言で自分を受け容れてくれる存在を切望せずにいられない

  たましいの孤独


  そして、

  夢と現実、理想と日常のギャップを乗り越えていく

  少年の心の葛藤と成長を描いた、名作。




        .。.・:*: ☆ .:*:・:'





言葉を超え、ただぬくもりと愛で寄り添ってくれる存在の重要性。

理解なんていらない、

なにかをしてもらおうとも思わない、

ただそこに居て欲しい。



私を見てしっぽを振って欲しい。

私に駆け寄って来て欲しい。

私の横でくつろいでほしい。

そんな存在がいれば、私はそれだけで生きていけるのに。



黙って横にいてくれる存在。

私のことを無条件で受け入れてくれる存在。

私のことを大好きなんだと確信できる存在。

そのありがたさ。

そんな存在がいてくれたら、生きていける。



Stand by me.

ただ、そばにいて欲しい。




        .。.・:*: ☆ .:*:・:'




しかし、そんな存在が手に入ったとき。

あなたもまた彼をそのままで受け入れる度量が試される。

ありのままの、欠点だらけの、弱い、現実の、彼の存在を。



手がかかったり、見栄えが悪かったり。

毎日毎日、世話が必要だったり

面倒だったり大変だったり。



彼の至らなさ、期待外れな点を、

批判せず、裁かず、否定せず、

ただ、認め、受け入れ、

彼に対して負う義務と責任を淡々と果たす。



ある意味、それはあきらめであり、妥協である。

受容の過程。



私は私のままでいい。

そしてまた、あなたはあなたのままでいい のだ。

臆病でいい、みすぼらしくていい、平凡でいい。


私からあなたに、先に与える愛がある。





        .。.・:*: ☆ .:*:・:'





  人は、欲しいものが手に入ったあと、

  それとどのようにつきあっていくのかを学ばなくてはいけない。



  それは、夢から現実へと降りてくる作業。





        .。.・:*: ☆ .:*:・:'





これは、『くまのコールテンくん』のその後の物語だ。

  ※『くまのコールテンくん』
   http://tamahomishio.blog69.fc2.com/blog-entry-115.html




「こんな人がいてくれたら」と願っていたそのままの人と出会った後。

「ずっとあなたを探していた」と言ってくれる人と出会った後。

切なく恋いこがれていたものが手に入った後。

王子と姫がめでたく結ばれたあと。

欲しくて欲しくてたまらなかったものが手に入ったあと。

何が起こるのか。




  Boy meets a girl.

  運命の出逢いのその後の、泥臭い受け入れの物語。




        .。.・:*: ☆ .:*:・:'




誰かとの出逢いは、魔法の杖なんかじゃない。

出逢えたからといって、何も解決などしない。

あなたが手に入れたのは、ただのきっかけ。

これからたくさんの課題を、もがきながら乗り越えて、

パートナーシップを築かねばならない。



  時に傷つけあいながら。

  時に泣きながら。

  かっこわるく。

  体当たりで。




夢と現実の違い。

夢は、手が届いたとたん、現実に変貌する。

万能でもない、十全でもない。理想とはほど遠い、日常。

それを受け入れ、乗り越える困難、試練。





夢を手に入れてしまったあと、人はどう現実と折り合っていくのか。

夢が日常に降りてくることをどう受け容れていくのか。

夢を手にしたということは、その時点で、その夢は既に破れているのだ。


そのほころびを繕い、慈しみながら、感謝して、受け取る。

要求せず、批判せず、裁かず。

ただ、認め、受け入れ、

自分から先に愛を与えていく。



空想の世界で、のんきに夢を羽ばたかせる楽しみから卒業し、

現実世界で

身体を使い、汗を流し、時に涙や鼻水だって流しながら

他者と関わっていくことを引き受ける。

毎日毎日発生する、面倒な義務と責任を引き受ける。



それに見合うだけのものが手にはいるから。



それは、経験、そして成長、そして生身の温かい絆、つながり。




私は私のままでいいように、

あなたもあなたのままでいい。

臆病でいい、みすぼらしくていい、平凡でいい。

私の期待を裏切ってもいい。


あなたはただそこに居てくれるだけでいい。

私から先に、あなたに与える愛がある。





        .。.・:*: ☆ .:*:・:'




  「犬さえ飼えれば」。

  黙って横に居てくれる存在に恋いこがれる切なさ。


  ただ無言で自分を受け容れてくれる存在を切望せずにいられない

  たましいの孤独



  そして

  空想の世界でふわふわと遊ぶ気ままさを手放し、

  現実の日常生活の中で、

  泥臭く生きることを受け容れていく

  少年の心の葛藤と成長を描いた、名作。



  まだまだ幼い少年は、いかにしてチキチトへの憧れと執着を手放し、

  肉体を持つ平凡な犬を受け容れていったのでしょうか。


  ぜひ、本を読んでみてください。




        .。.・:*: ☆ .:*:・:'




『まぼろしの小さい犬』
フィリパ・ピアス 作 
岩波書店
(対象年齢:小学校中学年以上)




        .。.・:*: ☆ .:*:・:'



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posted by スピリチュアルコーチたまちゃん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 魂に響く絵本・児童文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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