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2006年07月19日

長新太さん追悼号【魂に効く絵本】

■日付

2005年6月30日(木)


■タイトル

長新太さん追悼号【魂に効く絵本】


■本文

魂に効く絵本  〜絵本は恋に似ている〜 2005.7.1 第7号
 


長新太さんが亡くなりました。

ナンセンス絵本の巨匠でいらっしゃいました。

巨星墜つ、の感があります・・・




というわけで、長新太さん追悼号


   ☆「理屈抜きに 五感で楽しむ体験の 大切さ」

                 を語る絵本 ご紹介

    

    ・『キャベツくん』(五歳くらいから)

    ・ 私の お気に入り長新太作品     



∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 ● 『キャベツくん』

  長 新太 文・絵  文研出版

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     〜〜あらすじ〜〜


 キャベツくんが あるいていくと

 ブタヤマさんに あいました。



 「おなかがすいて フラフラなんだ。

      キャベツ、おまえをたべる!」




 キャベツくんが

 「ぼくをたべると キャベツになるよ!」と

 いいました。



    「ブキャ!」



 ブタヤマさんは そらをみて、

 びっくりしてしまいました。

 はなが キャベツになっている ブタヤマさんが、

 そらにうかんでいます。




 キャベツくんが、

 「ぼくをたべると、こうなる」といいました。

 「じゃあ、へびが きみをたべたら、

             どうなるんだ?」


 「こうなる!」とキャベツくんはいいました。


    「ブキャ!」


 キャベツを 三玉 串刺しにした、

 おだんごみたいなへびが そらにうかんでいます。




 「じゃあ、タヌキがたべたら、どうなる?」


 「こうなる!」とキャベツくんはいいました。


     「ブキャ!」
 

 (さて、どんなものが空にうかんでいたでしょう^^?)




 「じゃあゴリラがたべたら?」


 「こうなる!」とキャベツくんはいいました。


      「ブキャ!」


  (さて、どんなものが空にうかんでいたでしょう^^?)

         ・

         ・
       
         ・



      ‘:・:*:. ☆ .:*:・:'




“「こうなる!」とキャベツくんはいいました。”

この決まり文句が各ページの末尾。




そこで、次のページをめくると、一行目が




    「ブキャ!」





そして、大きく宙に浮かぶ、


身体の一部がキャベツになってしまった動物の、


バカバカしくも笑える ナンセンス戯画。




その、リズミカルな繰り返し。



“「こうなる!」とキャベツくんはいいました。”

の決まり文句に、「くるぞ くるぞ くるぞ」と

いやがうえにも盛り上がる期待(^^)



「やっぱりキタ〜ッ!」

期待を裏切らない、いや期待以上のバカバカしさの快さ。





理性や知性のスイッチを切り、


理屈ぬきに大笑いするためにある本。






      ‘:・:*:. ☆ .:*:・:'






絵本は、子どもたちの純粋な喜びのために存在します。


文字や言葉や知識を教えるためにあるのではない。

喜びや笑いや感動のためにあるのです。

純粋なエンターテイメントのためにある。

幼い人たちが最初に出会う芸術作品なのです。




しつけや教育のためにあるのではない。

子どもに思想的なスローガンを訴える手段ではない。

生きる喜びをはぐくむ純粋な芸術なのです。




長新太さんの作品はどれもこれもナンセンスです。

頭をつかって理解できる範疇を大きく超えてしまっている。


そこが素敵です。

頭のスイッチを切って、五感で理屈ぬきに楽しむためにある絵本。

そのコンセプトが明確なのです。




知性、理性、知識、教養、分析、批判、論理的思考力

すべて確かにとても重要なものです。

でも、時に応じてスイッチを切ることができないと、

生きる力が邪魔されることがあります。

生きる力は身体に住んでいる非論理的なものなのです。



好き、ワクワク、愛、喜び、悲しみ、情熱、怒り、ハングリー精神、悔しさ、、、、


これらの「想い」こそが牽引力。

「こうでありたい!」という強い想い。

知性や論理的思考力は、

その「想い」を叶えるために働くサポーターに過ぎません。


その「想い」のために

次の一歩を右にとるのか左にとるのかを判断する。

その役目が知性や理性の役割です。

あくまでも二次的な存在。サポーター。



まず、「想い」ありき。

あちらの方へ一歩ずつでも近づいて行きたいのだという切望あっての人生。


まずはエンジンが、牽引力が働かなければ歩き出せない。

どこへ向かえばいいのかわからない。

駆り立てられるものがなくてどうして進めるだろう?

「想い」がなければ、自分が何がしたいのか分からない。

どんな人生を生きたいのかわからない。




まず、「想い」ありき。

「こうでありたい!」という切望。





「想い」に導かれる充実した人生のために

幼い人に 心がふるえ、喜ぶ経験を与えたい。

知性や理性を刺激する情報ではなく、

心や胸が喜ぶ情報を与えたい。



理屈を超えた五感への刺激。

まずは心の栄養、心の食べ物。

美しくて、純粋な生きる喜びを与えるものを。


人は、感動することによってしか変わらない。

人は、内側からしか変容しない。

人の天命を示す飛行石は、胸でしか光らないのです。




まずは「想い」あっての人間

まずは「想い」あっての人生。



まず、幼い人には、心がふるえ、喜ぶ経験を。

知性や理性を刺激する情報ではなく。






      ‘:・:*:. ☆ .:*:・:'





理性や知性のスイッチを切り

純粋に五感で楽しむ体験をくれる名作。


『キャベツくん』
  長 新太 文・絵  文研出版
(読んであげるなら五歳くらいから)








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 ● 私の お気に入り長新太作品 ご紹介!

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☆『つ き よ』 教育画劇

三日月の輝く晩、
たぬきは人知れぬ山奥の湖で、
三日月がこっそりと
あんなことやこんなことをやっているのを見てしまいました!

たぬきはびっくりして、
思わず 
おなかをぎゅうっと両手でつかんでしまいました・・・





☆『おばけのいちにち』 偕成社

おばけって、いったいどんな一日をすごしているんでしょうか?

細長い勾玉みたいな形をして目鼻もない、
緑色一色のシュールなおばけ。

どんな歯ブラシ使ってるの? 
はいているパンツは? 
かぶっている帽子は?

訪ねてくる友達、ネコとのケンカの様子、などなど、
おばけの隠された日常が明らかに!





☆『つきよのかいじゅう』 佼成出版社

かいじゅうをカメラで撮影したい! 
人里離れた湖で、
かいじゅうが現われるのをひたすら待ち続けた
カメラマンの見たものは?!





      ‘:・:*:. ☆ .:*:・:'





長新太作品にハズレはありません。

静かで品のいいナンセンス。

シュールな中に穏やかな温かさのある笑い。

おおらかで広がりのある画風。



長新太作品の末尾の数行が、特に好きです。


◇『キャベツくん』の末尾

  「ブタヤマさんの よだれが
  かぜにのって、やわらかく
  ながれていきました。」


◇『つ き よ』の末尾

  「いけは もりのおくのほうに あるので、
  せかいいちの たんけんかだって
  みつからないと、ぼくはおもいます。」



◇『おばけのいちにち』の末尾

  「よるになった。
  おかのうえの おばけのいえ。

  しろいはなが さきはじめた。」





詩的な味わいのある 静かな余韻を残す終わり方・・・


シュールでナンセンスな絵本ですが、
無理にオチをつけようとはしていない。



ナンセンス絵本ならばお笑いで締めようとしたり、
または話が広がりすぎて
収集がつかなくなったりしそうなものですが。



この詩的で節度のある距離感が好ましい。

長新太作品の 魅力の秘密のひとつのように思います。





      ‘:・:*:. ☆ .:*:・:'





子どもの本にメッセージは要らない。



いや、メッセージはこもっていてもいいかもしれない。

でも、意図はいらない。

教育はいらない。

説教もしつけも理屈もいらない。


そんな、私の絵本論を裏づけしてくれるかのような 

ナンセンスな 長新太作品の数々。



絵本に、メッセージも教育も主義主張も要らない。

ただ、面白く、夢中になれればいい。

ただ、心に響けばいい。





メッセージは汲み取るものだ。

読んだ子どもたちが各自、自分の手で汲み取るものだ。

与えられるものではない。

教え込まれるものではない。






ラピュタの飛行石は胸で光るのだ。

頭で、ではない。




まずは子どもたちに、心の栄養を与えよう。

理屈ぬきのワクワクと喜びと快さを与えよう。

それこそが生きる力をはぐくむだろう。

絵本は生きる喜びを育てる栄養だ。

心の食べ物だ。




 シュタイナー教育を紹介する『7歳までは夢の中』によると、
 7歳以前は心の栄養だけでよいそうです。

 頭の栄養を与えるにはまだ早すぎるとか。

 虫や自然についての科学絵本も、
 知識を教え込むためのものではなく、
 「自然の驚異」に目を見開かせる、
 「センスオブワンダー」だけで満ちたものを。




絵本は何かを教えるためのものではない。

絵本は何か主義主張を訴えるための手段ではない。

絵本は幼い人々が最初に出会う芸術作品なのだ。

まずは純粋な喜びと感動のために。

まずは純粋な楽しみのために。

まずは美しさを愛でるために。

まずは笑うために。

まずは面白がるために。

感動のあとに汲み取れるメッセージがある。

笑いとわくわくのあとにそっと残るメッセージがある。

そんなものであって欲しい。




      ‘:・:*:. ☆ .:*:・:'




長新太さんは、

純粋な喜びと楽しみのための絵本を

たくさん世に送り出してくれた

空に大きく輝く星でした。



今は、あちらの世界で、

キャベツくんやブタヤマさんや、

たぬきやかいじゅうやおばけたち、長ワールドの住人たちと

心行くまで遊んでいらっしゃるのかもしれませんね。



たくさんの豊かな喜びを、

たくさんの子どもと大人たちに遺してくれて、

ありがとうございました。


ゆっくりと、お休みください。




      ‘:・:*:. ☆ .:*:・:'




『つ き よ』 教育画劇
(読んであげるなら五歳くらいから)

『おばけのいちにち』 偕成社
(読んであげるなら五歳くらいから)

『つきよのかいじゅう』 佼成出版社
(読んであげるなら五歳くらいから)


長 新太 アマゾン全検索結果なんと376件!
どれもこれも名作です。
長新太作品にはずれなし。




参考図書

『七歳までは夢の中―親だからできる幼児期のシュタイナー教育』
松井 るり子 著、学陽書房

『センス・オブ・ワンダー』
レイチェル・L. カーソン 著、新潮社




廃刊にしたメルマガ、「魂に響く絵本・児童文学」より収録
posted by スピリチュアルコーチたまちゃん at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 魂に響く絵本・児童文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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